株式会社ニューライム

炭酸カルシウムとは?

炭酸カルシウムは、工業的に軽質炭酸カルシウム(通称:軽炭)と重質炭酸カルシウム(通称:重炭)に分類されます。軽炭は、石灰石(主成分:炭酸カルシウム)を原料に化学的に製造され、沈降性炭酸カルシウムまたは合成炭酸カルシウムと呼ばれることもあります。一方、重炭は石灰石を物理的に粉砕・分級して製造されます。共に見た目は白色粉体ですが、各々以下の特徴があります。

軽質炭酸カルシウム 重質炭酸カルシウム
製法 化学的に合成 石灰石を粉砕・分級
特徴 粒子サイズ・形状が均一 不純分が少ない 白色度が高い 粒子形状は不定形 軽質炭酸カルシウムに比べ 粒子が大きい、安価
写真
軽質炭酸カルシウム 粒子サイズ・形状が均一
軽質炭酸カルシウム 不純分が少ない、白色度が高い
重質炭酸カルシウム 粒子形状は不定形、粒子が大きい

原料となる石灰石(ライムストーン)は、日本で唯一自給できる鉱物資源と言われており、弊社のある大分県津久見市は国内でも有数の石灰石の産地です。
弊社は、以下の反応工程を経て軽質炭酸カルシウムを生産しています。

CaCO3 → CaO + CO2

①石灰石(主成分:炭酸カルシウム)を900℃以上で焼成し、酸化カルシウム(生石灰)を得る

CaO + H2O → Ca(OH)2

② 酸化カルシウムに加水し、水酸化カルシウム(消石灰)を得る

Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3 + H2O

③水酸化カルシウムの水スラリー中に①で発生したCO2を吹き込む

上記の通り、①で発生した二酸化炭素の一部は③の工程で再利用しています。
温室効果ガスの削減は世界的に大きなテーマとなっておりますが、弊社が行う軽質炭酸カルシウムの製法は、環境に配慮した非常にエコな製法と言えます。

合成された炭酸カルシウムは粒子サイズの調整、表面処理、脱水、乾燥、解砕工程を経て梱包・出荷されます。人体にも環境にもやさしい炭酸カルシウムは、古くから多くの分野で研究・開発がなされ、私たちの生活を支えてきました。一方、近年においても新しい研究成果や機能が次々と報告されており、典型的な「古くて新しい素材」といえます。弊社としましても、引き続き炭酸カルシウムの新しい価値創造に挑戦し、その価値を津久見市から世界に発信し続けていきます。

用途例

ミクローン200

ガスケット、ゴム各種

ミクローン300A

インキ、ゴム各種

カルフレックスC

ゴム各種

カルフレックスPM

ゴム電線、ゴム各種

ヴィスカルPL,10

シーリング(自動車用)等

ヴィスカルAS

自動車用アンダーコート等

ヴィスカル505

シーリング(建材用)等

ヴィスカルP

ハーネステープ、PVC各種

TB-113

インクジェット用紙等

NL-QC10

化粧品等

マルチZ

ジョイントシート、ゴム各種

マルチTZ

ウェザーストリップ、ゴム各種

製品に関するお問合せ

お急ぎの場合やご相談内容をお電話でお話したい方は、 0972-82-1273 までお電話ください。
営業時間は平日の午前8時から午後17時となります。営業時間外は以下のフォームからご連絡ください。

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